山田耕史のファッションブログ

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「鬼ダサ」ファッションの発信源を追跡してみた。

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。
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先日、約10年前の2010年のファッションに関するツイートがタイムラインに流れてきました。 

僕が面白いと感じたのは、このツイートに対して大量の共感リプライがされていたこと。 

僕個人としてはこのファッションはそんなにダサいとは思わないんですよね…。

これは、僕がこういった服装をしてなかった(当たり前)第三者の視点だからなのか、それとも好みの問題なのかよくわかりませんが。

まぁ僕の感覚は置いておいて、現時点で1万8千以上のいいねが付けられているので、それだけこの「鬼ダサ過ぎて死んでしまう」「完全に悪いダサさ」に共感する人が多いのでしょう。

 

「鬼ダサ」ファッションの発信源は人気ミュージシャン?

当然ですが、どんなファッションにも発信源は存在します。このツイートにもこのファッションの発信源についてのリプライが付けられていました。

調べてみると↓は2011年の画像。確かに当時、西野カナさんはファッションリーダーとしてよく取り上げられていたことを覚えています。

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https://www.pinterest.jp/pin/601582462721248843/

とはいえ、こちらも個人的にはそんなにダサいとは思えませんが…ここらへんの感覚、女性と男性では違いそうですね。メイクとか、髪型への関心なんかがその感覚の違いに影響してそうな気がします。その辺りもまた考察できたらと思います。

 

人気デザイナーズブランドが発信源の更に源流

では、発信源は西野カナさん?と思いきや、更に発信源の更に源流とも言うべき存在もリプライで挙げられていました。それがこちら。

今はなきデザイナーズブランド、D&Gが「鬼ダサ」ファッションの発信源だったようです。 とはいえ、リプライでも触れられている通り、このD&Gのコレクションを見てもダサいとは感じられません

ですが、冒頭の服装には共感のリプライが多数寄せられています。この違いはなんなのでしょう?

 

ファストファッションブランドブーム

僕は、このツイートがその手掛かりになるのではと思いました。

そう、当時はファストファッションブランドが大人気。H&Mが日本上陸したのは2008年。↓の記事では行列の先頭にいた客は「前日夜8時から並んだ 」そうで、その人気っぷりが伺えます。

「H&M」日本上陸、銀座に1号店-オープン待ちわびる長蛇の列 - 銀座経済新聞

こちらは僕の2011年のツイート。このときは何かのコラボの発売日だったのでしょうか?

とにかく、多くのショッピングモールでよく見かけるようになった今からは想像できないくらい、H&Mをはじめとしたファストファッションブランドの人気は高かったことが伺えます。

今は少し定義が変わってきていますが、当時のファストファッションブランドの「ファスト=早い」は、人気デザイナーズブランドのデザインを「早く」取り入れて商品化することを意味していました。

あまりに安直な模倣が批判されてこともあり、最近は各ブランドともアレンジを加えたりしてオリジナリティを出していますが、当時は今では考えられないほど「まんま」な模倣デザインの商品が沢山ありました

hbol.jp

ですので、当時のファッショントレンドを索引していた人気ブランド、D&Gを模倣したデザインの商品も多くのファストファッションブランドが出していたことはほぼ間違いないでしょう。

 

完成度の高いプロダクトの魅力は時代を超える

あくまでも僕の予想ですが。

時代が経ってダサいと感じてしまうファッションの多くは、ファストファッションブランドのような「模倣デザイン」なのではないかと思います。

D&Gの商品は一流デザイナーがデザインし、一流の素材を使い、一流の職人によって縫製されているので、プロダクトとしての完成度は非常に高いでしょう。

特に、上掲ツイートのようなコレクション(ファッションショー)のルック(コーディネート)は、それに加え一流のモデル、一流のヘアメイク、一流の演出などが加わるので、更に完成度は高くなります。

ですが、ファストファッションブランドの商品は、デザインだけは模倣できたとしても、素材や縫製のクオリティまでは模倣できません。その結果、残念ながらプロダクトとしての完成度は高いとは言えないでしょう。

ファッションに限らず、完成度の高いプロダクトの魅力は時代を超えます。それがいかに時代の雰囲気を強く反映したデザインであっても、その完成度の高さが変わることはないでしょう。

ですが、完成度の低いプロダクトは時代を超えられません。しかも、そのデザインに時代の雰囲気が反映されていればいるほど、時が経つと古臭さが強調されるように思えます。

もちろん、ファッションの印象を左右するのはプロダクトとしての服だけではありません。着る人の髪型、メイク、キャラクターなどなど、様々な要素が絡み合っていますが、プロダクトの完成度は全体的な印象にかなり強い影響を与えているような気がしています。

 

ダサいファッションも楽しめれば

とはいえ。

僕はデザイナーズブランドが良くてファストファッションブランドはダメ、なんて思っていませんし、時代を超えるデザイン=正義とも思っていません。

その時代で終わってしまうかもしれないデザインの服を着るのも、ファッションの楽しみ方のひとつだと思っています。いえ、もしかしたらそれが本来のファッションの楽しみ方なのかもしれません。

また、昔の自分の服装を見て「うわーダサいなー」と笑えるのも、ファッションの面白いところでしょう。ちなみにこれは約10年前の僕の服装です笑。笑ってしまいます笑。

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が、「10年後の自分に笑われるのなんてイヤだ!」と考える人もいるかもしれません。そんな人は、是非こちらの記事をご覧下さい。

www.yamadakoji.com

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