先日Peingでこんなご質問をいただきました。
アディダスのジャージー(以下、トラックパンツ)とテーラードジャケットとのコーディネート。ご質問された方も危惧されているように、おかしくなる可能性がかなり高い組み合わせです。
この表をご覧下さい。近いうちに公開予定の春アウターの記事用につくりました。
表の右下に位置するテーラードジャケットは最もフォーマルな部類の服。そして表にはありませんが左下のスタジャンやナイロンジャケットの辺りに位置するアディダスのトラックパンツは最もカジュアルな部類の服です。
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つまり、アディダスのトラックパンツとテーラードジャケットはいわば正反対のイメージを持つ服同士の組み合わせなので、どうしても違和感が生まれてしまいます。はっきり言って、水と油のような関係です。刺し身にウスターソースをかけて食べるようなものです。
なので、僕としてはアディダスのトラックパンツとテーラードジャケットはオススメしません、ということを前提の上でご質問にお答えします。
できるだけカジュアルなアウターにする
カジュアルなアディダスのトラックパンツと相性が良いのはカジュアルなアウターです。当たり前ですが、アウターもジャージー(以下、トラックジャケット)にするのが最も相性の良いコーディネートでしょう。
<コーディネート>
<使用アイテム>
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(以下、違いをわかりやすくするためにインナーと靴は同じものにします)
トラックジャケット以外にも、この表の左下に位置するカジュアルな印象が強いアウターなら相性は良好です。
トラックジャケットと同じくスポーツウェアがベースとなっているコーチジャケットなんかも相性は良いですね。
<使用アイテム>
ユニクロ|ポケッタブルコーチジャケット|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)
<コーディネート>
カジュアルなジャージー生地のテーラードジャケット
カジュアルな印象のトラックパンツと違和感なくコーディネートするためにはトラックジャケットやコーチジャケットのように、できるだけカジュアル度が強いテーラードジャケットを合わせなければいけません。
まずご紹介するのは、生地にカジュアルな要素があるテーラードジャケットです。この商品はジャージー生地が用いられているので、トラックパンツとの相性は良好です。また、胸ポケットや裾ポケットもパッチポケットと呼ばれるカジュアルなディティールなので、一般的なテーラードジャケットよりもトラックパンツと合わせやすくなっています。
<使用アイテム>
<コーディネート>
脇ラインがカジュアルなテーラードジャケット
次はデザインにカジュアルな要素があるテーラードジャケットです。この商品は一般的なテーラードジャケットにも用いられているツイル生地なので生地の点ではカジュアル要素はあまりありません。
<使用アイテム>
ですが、脇下部分にアディダスのトラックパンツと似たデザインの白のラインが入っています。
このラインが入ることでテーラードジャケットにカジュアルな要素が増えるので、一般的なテーラードジャケットよりもトラックパンツとの相性は良くなります。
<コーディネート>
コーチジャケットのディティールを取り入れたテーラードジャケット
次もデザインにカジュアルな要素があるテーラードジャケットです。こちらの商品の襟は普通のテーラードカラーですが、ポケットや裾のディティールがコーチジャケットのようになっています。もちろん一般的なテーラードジャケットよりもカジュアル要素が増えるので、テーラードジャケットとの相性は良くなります。
<使用アイテム>
BEAMS O/D.TailoredBLSN
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<コーディネート>
違和感を楽しむコーディネートは万人にはオススメできない
今回ご紹介したのはできるだけ違和感が生まれないコーディネートをつくる方法です。これとは逆に、違和感を楽しむというコーディネートもあります。例えばこんな感じ。下北沢の古着屋さんのスタッフコーディネートです。フォーマル度の強いダブルブレストのジャケットをカジュアル度の強いハットやニットと合わせています。
こういった違和感のあるコーディネートはコーディネートの違和感に負けないくらいの個性や若さが着る人に必要になってくるので万人にオススメできるものではありません。
とはいえ僕は20代前半くらいまでならどんなコーディネートでもいいと思います。大人が眉をひそめるようなルール無視のファッションを楽しめるのが、若者の特権だと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!