山田耕史のファッションブログ

自分らしい服装が簡単に楽しめるファッション情報をご紹介しています。

ーおすすめ記事ー

セレクトショップがつまらなくなったのは、なぜか。

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史​(@yamada0221)です。

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・インタビュー記事公開されました!​



高円寺のセレクトショップLampa@LampaTokyo)の店主、遠山さんのインタビュー記事が土曜日に公開されました。


オトナの服選び。〜高円寺Lampa 遠山さんが選んだ過去と現在〜 | FACY





1万字弱と結構長いので(頑張って書きました!)、時間のあるときにどうぞ。僕が着ていったのは一張羅のTMNファイナルライブのTシャツです笑。

このインタビューを通して再認識したことがあります。それは
セレクトショップの楽しさです。

このブログをご覧のかたはご存知でしょうが、僕が買い物をするのはユニクロ、GU、ワークマンなどの低価格ブランドが中心。他にもツイッターなんかでご紹介しているショップもH&MやZARAなどのファストファッションブランドや




イトーヨーカドーや西友などのスーパーが中心です。



ですが、別に低価格ブランドのショップばかりに行っているのではありません。セレクトショップや百貨店など様々なショップにも行っています。

遠山さんのインタビューでも少し触れていますが、僕は10代の頃はセレクトショップに行くことをとても楽しみにしていましたし、よく買い物もしていました。ですが、​ ​最近はセレクトショップに行くことを楽しみにすることはほとんどなくなりましたし、買い物をすることも少なくなりました 。

・オリジナルアイテムの今昔​



その理由はセレクトショップのオリジナルアイテムが増えすぎたからだと思います。

もともとセレクトショップは様々なブランドを「セレクト」して置いているショップで、オリジナルアイテムなんてが存在しないことが当たり前でした。

僕が大学3年生くらいの2001年頃にアダム・エ・ロペが神戸に初出店しました。僕はアダム・エ・ロペのオリジナルアイテムの細身の軍パンが気になっていました。当時は細身の軍パンなんて、どこを探してもありませんでした(地方大学生の狭いリサーチ範囲の話ですが)。
今よりも圧倒的にオシャレな服の数は少なかったですし、大学生でも気軽に買える価格で気の利いた服なんてほとんどありませんでした

そんななか、雑誌のなかの存在だったアダム・エ・ロペの進出のニュースを聞いて、僕は友達と「僕らが欲しいアイテムをつくってくれてるショップができた!」と話をしていたことを鮮明に覚えています。

 

たかだか16年前の話ですが、当時のセレクトショップのオリジナルアイテムの位置づけは今と全く違っていたと思います。僕は完全なる消費者だったので、内情はわかりませんが、当時のオリジナルアイテムはセレクトショップのスタッフが「こんな商品があったらいいな」というような発想でつくられた、思い入れの強い商品が多かったのではないでしょうか。

ですが、その後利益率の高いオリジナルアイテムはセレクトショップの品揃えのなかで存在感を増していき、今や取扱商品のほとんどをオリジナルアイテムが占める、というセレクトショップも少なくありません

オリジナルアイテムは基本的に売れ筋のトレンドを適度に取り入れたデザインの商品が中心です。例えば今やダサいデザインの代名詞となった、裾裏チェック柄のパンツ。





あぱれる速報 : 【悲報】オタク「どの服を買えばええんやろ…」

これは約10年前のトレンドデザインです。





こちらの2009年のジャーナルスタンダード渋谷店の店頭写真を見るとわかるように、当時はセレクトショップが推しているデザインだったのです。

www.yamadakoji.com

ジャーナルスタンダードだけでなく、ユナイテッドアローズ、ビームス、ナノユニバースなど全てのセレクトショップで裾裏チェック柄パンツは売られていました

かくして、以前は個性的だったセレクトショップも、似たようなオリジナルアイテムばかり並ぶようになり、ショップの同質化が進みました

もちろん、オリジナルアイテム=悪、という訳ではありません。ビームスプラスやユナイテッドアローズのディストリクトなどのオリジナルアイテムは作り手の服への愛が感じられますし、その他のセレクトショップでも作り手の「こんな商品があったらいいな」という思い入れが感じられるものも、なかにはあります。

ですが、オリジナルアイテムが中心の店舗が増加した結果、服に対する思い入れが感じられるセレクトショップの割合は、僕がファッションに熱中していた90年代〜00年代初頭よりも少なくなっていることは確かだと思います


・大手セレクトショップはZARAに駆逐される?​



多くの店舗がオリジナルアイテムショップとなっている大手セレクトショップは近い将来ZARAに代表されるファストファッションブランドに駆逐される​のではないでしょうか。もしセレクトショップのオリジナルアイテムの商品価値がトレンドに追従していることだけならば、商品のコストパフォーマンスにおいても、トレンドの即時性においてもZARAの足元にも及ばない​と思います。

日本ではあまり知られていませんが、ZARAを運営するインディテックス社はZARAの他にもMassimo DuttやPULL&BEARなど、ZARAとはファッションテイストもターゲットも違うブランドも運営しています。


Nouveautés Vêtements Homme | Massimo Dutti Automne-Hiver 2017


Men's Fashion Collection - Autumn Winter 2017 | PULL&BEAR

ZARA同様、効率的な生産体制を持ち、商品のコストパフォーマンスが高いこれらのブランドが日本に上陸したら、トレンド追従にしか価値がないショップは更に苦境に立たされるでしょう。

・個店セレクトショップの時代が来る?​



僕はもしかしたら個店セレクトショップの時代が来るかもしれない​、と思っています。

今回、Lampaの遠山さんにインタビューして感じたのは、ファッションへの思い入れです。記事を読んでいただいたらわかると思いますが、別に遠山さんは「ファッションが大好きです!」と言っているわけではありません。むしろ、遠山さんはファッションよりも音楽ありきの方。ですが、お話を聞いていると今の大手セレクトショップではなかなか感じることができないファッションへの強い思い入れが感じられるのです。
 
昔のアダム・エ・ロペなどに対して僕が感じたように、Lampaには遠山さんの「こんな商品があったらいいな」という思い入れが感じられるのです。




インタビューの最後にも書きましたが、Lampaには遠山さんの全てが凝縮されているように感じました。


遠山さんのお話を伺っていると、お店がまるで遠山さんの分身のように感じられてきました。ヒップホップ、渋谷、アメカジなど、遠山さんが今まで経験してきた全てが凝縮されているのでしょう。だから、ひとつひとつの商品からお店での陳列、オンラインストアの文章まで、Lampaにまつわる全てのものから遠山さんらしさが感じられるのです誰かそっくりそのまま同じブランドを並べたショップをつくっても、それはLampaとは全く違うショップになるはず。セレクトショップは「人」なんだと、教えてもらえました。

大手セレクトショップの店舗で「人」を感じられるところはほとんどないでしょう(ゼロとは言いません)。ですが、ファッションに特別思い入れが無い層が顧客の中心である大手セレクトショップの多くはファストファッションブランドに駆逐され、セレクトショップで残るのは個店系だけになる​かもしれません。

もちろん、僕がこうやってお話を聞いたからLampaの魅力がわかった、ということは大いにあると思います。ツイッターではこんなご意見もありました。



なるほど。ということで、僕も早速営業を笑。


最後までご覧いただきありがとうございました!