ここ数シーズン、シーズンの頭にご紹介しているメンズファッショントレンドまとめ。
この春は諸々の騒動で、大学などの若者が集まる場所でのリサーチができず、ご紹介するのが遅くなってしまいました。ちょっと今更感がありますが、2020年春夏のメンズファッショントレンドをご紹介していきます。今回は、ファッションのジャンル毎に記事を分けてみました。
ちなみに僕は、前々職であるファッション企画会社で長年メンズファッショントレンドを分析して資料を作成する仕事をしていました。しばらくその仕事からは離れていましたが、最近また資料作成のお手伝いをしているので、現役のトレンド分析のプロを名乗ってもいいかなと思っています笑。
2020年春夏のトレンドファッションはこの3つ!
さて、今回作成した「ファッションのジャンル」2020年春夏版がこちら。
基本的に固定になっている定番の5ジャンルに加え、今季のトレンドは<ゆるカジ><新宿ストリート><韓国モード>の3ジャンルをピックアップ。
ウェストインはマスト!
そのなかでも今回は<ゆるカジ>をご紹介します。
まず、主な特徴をざっくりと箇条書きに。
- カラー:アースカラー(ベージュ・ブラウン・オリーブ・サックス)
- シルエット:ゆったり
- デザイン:シンプル
- アイテム:シャツ、ニットベスト、スラックス
- コーディネートテクニック:タックイン
- 主な対象年齢:〜22歳
おそらく、現在の若者ファッションの最大公約数的な存在、つまり一番今っぽいジャンルが<ゆるカジ>でしょう。
アイテムのデザインは基本的にシンプル。目立つプリントやディテールなどはほとんどありません。チェック柄やストライプ柄など、柄物のアイテムは多く見られますが、どれも配色は同系色を中心。
カラーもシルエットも雰囲気も、とにかくゆるいのが一番のポイントです。カラーはベージュやブラウンを基調としたアースカラーがベース。ホワイト〜ベージュ〜ブラウンのグラデーションになっているコーディネートも多く見られます。
以前はこういったジャンルってスキニーパンツを穿いている人も結構いたんですが、最近はスキニーパンツがかなり減少している感触があります。その代わりに増えているのがスラックス。
もちろんチノパンツやジーンズといった、スラックス以外のパンツも着用されるのですが、パンツを問わずマストなテクニックとなっているのがトップスのタックイン。 数年前までは考えられませんでしたが、今やタックインは若者ファッションの象徴的存在と言えるでしょう。
タックインしたTシャツはウェスト部分にたるみをつくるのがポイントになっているようです。
また、ゆったりシルエットも<ゆるカジ>のマスト要素。トップスもボトムスもゆるゆる。春先はシャツにニットベストのレイヤード、夏前の今はTシャツにシャツや、シャツ1枚などシャツをベースにしたコーディネートが目立っています。
ポイントに<アメカジ>アイテム
また、ミリタリーアイテムやワークアイテムなどの、オーセンティックな<アメカジ>系のアイテムを取り入れていることが多いのもポイント。
特に人気なのが、カーハートのロゴ入りTシャツ。新品、古着を問わず人気です。もちろんゆったりシルエットはマストです。
レディスファッションと高い親和性
<ゆるカジ>はレディスのトレンドファッションと親和性が高いのもポイント。<ゆるカジ>を着用している男性インスタグラマーがパートナーとのツーショット画像をアップしていたりするのですが、服装の雰囲気はかなり似ています。
類は友を呼ぶ。<ゆるカジ>を着ていると、こんな感じの女の子とお近づきになれる…かどうかはわかりませんが、女性ウケは多分悪くないんでしょう。多分。
若者ファッションの最大公約数的ジャンルなので、30代以上の男性ががっつり真似をするのはあまりオススメはできません。が、特徴のどれか1つをポイントとして取り入れるくらいなら、「あの人若い格好しているね」という印象を持たれるかもしれません。それがプラスになるか、マイナスになるかはわかりませんが…。
次回以降もトレンドファッションをご紹介します
という感じで、2020年春夏のトレンドの「ファッションのジャンル」である、<新宿ストリート>と<韓国モード>も今週中に記事で詳しくご紹介する予定なので、お楽しみに。
追記:書きました。
この記事があなたのお役に立てば幸いです!