僕の最大の目標が「誰もが自分らしい服装が簡単に選べるようになること」です。
そのための方法として今僕が取り組んでいることの1つがファッションのジャンルを明確化すること。例えば料理はフランス料理、中華料理などと明確にジャンル分けされているから選びやすいように、服を選びやすくなるようにをわかりやすくジャンル分けしてご紹介しています。こちらは2019年春夏版のファッションのジャンル。
こちらの過去記事でトレンドのジャンルをご紹介しています。
遅くなりましたが、2019〜20年秋冬版の代表的な「ファッションのジャンル」が完成したのでご紹介します。
といっても、定番のジャンルは定番なので変わりません。<アメカジ><アウトドア><ストリート><キレイ目>(ビジカジから名称を変更)の4つはそのまま。あと、<ゆるナチュラル>に統合されていた<ナチュラル>を復活させました。
今回はトレンド性の高い4つのジャンル、<古着男子><ゆる中目黒><ヨウジモード><三代目ストリート>をご紹介します。
<古着男子>…モコモコ素材、ゆったりシルエットで優しげな印象
年齢層:10代後半〜20代前半
メインアイテム:ボアフリースジャケット、チェック柄ブルゾン、スウェットシャツ、スウェットパーカ、チェック柄パンツ、コーデュロイパンツ
代表ショップ:古着屋
今回のジャンル分けのために青山学院大学と立教大学にリサーチに行ったのですが、そこで感じたのが若者の服装の雰囲気の二極化。以前よりも草食系と肉食系が明確に分かれているように感じました。
草食系の代表格がこの<古着男子>。ブラウンやベージュといった暖色系の色使い、ボアフリースのようなモコモコした素材、ゆったりとしたシルエットなど、女子ウケしそうな(本当にウケるかどうかは知りませんが笑)優しげな印象の服装が特徴です。
また、一時はファストファッションに駆逐されかけていた、若者が古着を着るという文化も完全に復活したようで、最近では大型ショッピングモールなどでも古着を扱うお店が増えています。
特に人気が高いのがパタゴニアのフリースアウター。
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パタゴニアのアウターにチェック柄パンツ、そして継続人気のドクターマーチンを履けば<古着男子>の完成です。
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(記事執筆時の価格、返品条件です)
<ゆる中目黒>…大人も着られるシックなゆる系
年齢層:20代前半〜30代後半
メインアイテム:トレンチコート、ステンカラーコート、暖色系シャツ、ワイドパンツ
代表ショップ:1LDK
次にご紹介する<ゆる中目黒>はブラウンやベージュなどの暖色使いやゆったりとしたシルエットなど、<古着男子>とかなり似た雰囲気があります。というか、<古着男子>をシンプルでシックにした大人バージョンという感じですね。
ボアフリースアウターやプリントスウェットなどのカジュアルな印象のアイテムが中心の<古着男子>に対し、<ゆる中目黒>はコートやシャツといったフォーマル度の高いアイテムが中心。チェック柄も<古着男子>はタータンチェック柄などの大きめの柄ですが、<ゆる中目黒>は千鳥格子などの大人っぽい小さめの柄になります。
<ゆる中目黒>の語源は、中目黒のセレクトショップ1LDKから。このジャンルを牽引しているオーラリーやコモリといったブランドを取り扱っており、今一番旬のセレクトショップと言えます。
<三代目ストリート>…肉食系男子の定番ファッション
年齢層:10代後半〜20代前半
メインアイテム:Gジャン、スウェット、スキニーパンツ、ハイテクスニーカー
代表ショップ:バレンシアガ、オフホワイト、ZARA
草食系の<古着男子><ゆる中目黒>に対し、もはや肉食系の定番ファッションとなった感のあるラグジュアリーストリート。「三代目」はその代表格である三代目 J SOUL BROTHERSから拝借しています。
ダメージスキニー、ロックTシャツ、ハイテクスニーカー、ラグジュアリーブランドのロゴアイテム…。ここ数年、世界中を席巻していたラグジュアリーストリートの人気はかなり落ち着いてきた印象です。
ですが僕は、ラグジュアリーストリートは今後も肉食系の定番ファッションとして残り続けると予想しています。その理由はキャッチーでわかりやすいから。同じくキャッチーでわかりやすいお兄系が肉食系ファッションとして長年存在し続けたように、ネクストお兄系としてラグジュアリーストリートは今後も存在し続けるでしょう。
とはいえ、時代の流れを受けて少しずつ変化も見られます。<古着男子>や<ゆる中目黒>と同じように、チェック柄パンツやゆったりとしたシルエットのアイテムが増えているのもその1つ。
とはいえ、やはり定番はスキニーパンツです。
なんだかんだで肉食系にはスキニーパンツという公式は当分崩れないと思います。
<ヨウジモード>…黒の衝撃が復活
年齢層:10代後半〜20代中盤
メインアイテム:ロングコート、ワイドパンツ
代表ショップ:ヨウジヤマモト
日本のデザイナーズブランドではコムデギャルソン、イッセイミヤケと並ぶ「御三家」の1つ、ヨウジヤマモト。黒を基調としたストイックな色使いと、個性的なボリューム感が特徴のシルエットは長年熱狂的なファンを虜にしていましたが、2009年には民事再生法の適用を申請。
その後、投資会社の支援を受けてブランドは復活。
復活後はコラボレーションなども積極的に行うようになり、先日はベイビーメタルとのコラボレーションも発表されました。
BABYMETAL×ヨウジヤマモト「Ground Y」コレクションが登場 https://t.co/gV4rsbouby
— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) November 6, 2019
そういった努力が功を奏してか、最近若年層でのヨウジヤマモトの人気が高まっています。全身黒、あるいは黒メインのモノトーン。ロング丈コートにワイドパンツといった、ヨウジお得意のアイテムが中心です。
個人的には、ヨウジは黒のウールギャバジン素材を扱ったら世界一のデザイナーだと思っています。コートなどのボリューム感がほんと秀逸なんですよね。
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簡単に自分らしい服装が選べる新サイトを鋭意制作中です!
ということで、今後はこの代表的な「ファッションのジャンル」2019〜20年秋冬版を使ってファッションをわかりやすくお伝えしていきます。
現在制作中の新サイト「ユニクロありきの服選び」でもこの「ファッションのジャンル」を使って、誰もが自分らしい服装が簡単に選べるようになるお手伝いができたらな、と思っています。
なんて言いながら、近々ユニクロの商品を中心にした新しいサイトを公開する予定です笑。タイトルは仮ですが「ユニクロありきの服選び」笑。
— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) 2019年10月26日
「ありき」ってのが自分的にはポイントで、ユニクロのなかでも特にオススメできる商品をベースに、ファッションの多様性をご紹介できたら、と思っています。
僕は多様性こそファッションの楽しさであり、難しさでもあると思うので、ユニクロのベーシックアイテムをベースに様々なファッションのジャンルをご紹介し、それを誰もが簡単に選べるようなサイトにするつもりです。
— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) 2019年10月26日
ユニクロで買い物をするときの参考にもなるし、ユニクロ以外でどんな服装があるの?自分に合う服装ってどんなの?なんて思ったときも見てもらえるようなサイトになればなーと思っています。
— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) 2019年10月26日
…ほんとは夏に公開予定だったんですけどねー…来月中には必ず…
最後までご覧いただきありがとうございました!