この春は諸々の騒動で、大学などの若者が集まる場所でのリサーチができず、ご紹介するのが遅くなってしまいました。ちょっと今更感がありますが、2020年春夏のメンズファッショントレンドをご紹介していきます。今回は、ファッションのジャンル毎に記事を分けてみました。
2020年春夏のトレンドファッションはこの3つ!
今回作成した「ファッションのジャンル」2020年春夏版がこちら。
基本的に固定になっている定番の5ジャンルに加え、今季のトレンドは<ゆるカジ><新宿ストリート><韓国モード>の3ジャンルをピックアップ。これまでの記事で<ゆるカジ><新宿ストリート>をご紹介しました。
今回ご紹介するのは<韓国モード>です。
韓流スターがお手本のモードファッション
ここ数年、「モード系」が復権しています。代表的なブランドはヨウジヤマモト。黒を基調としたシックな色使いやボリューム感のあるシルエットなどが特徴の、前衛的なファッションです。
2019〜20年秋冬の「ファッションのジャンル」では<ヨウジモード>というジャンルで登場していました。
最近の「モード系」はややカジュアル寄りにシフトしているようです。そのお手本となっていると思われるのが、韓流スター。インスタグラマーの投稿に #韓国ファッション というハッシュタグがよく見られるように、今や韓国ファッションは日本の若者のお手本としてすっかり定着しているようです。
まずは特徴を箇条書きで。
- カラー:ブラック(モノトーン)
- シルエット:全身ゆったり/トップスゆったりボトムス細身
- デザイン:配色、ドレープ
- アイテム:ビッグシルエットトップス、ワイドパンツ、柄シャツ
- コーディネートテクニック:特になし
- 主な対象年齢:〜25歳
ボリュームシルエットのトップスはマスト
やはり<ヨウジモード>同様、ブラックカラーとボリュームのあるシルエットという要素はマスト。 特にゆったりシルエットのトップスはマスト。
ボトムスもドレープ感のあるゆったりとしたワイドパンツがメイン。ですが、スキニーパンツもある程度は着用されています。どちらにせよ、普通のシルエットのパンツはまず見られず、太いが細いか両極端であることが特徴です。
差し色としてホワイトがよく使われています。
トップスデザインは抽象モチーフ
モード系の定番デザインである、配色デザインのシャツやカットソーも多く着用されています。
チェック柄などの柄が入るとカジュアルな雰囲気が増します。
幾何学柄や線画などの抽象的なモチーフの柄シャツもよく見られるアイテム。
Tシャツなどのカットソーは無地が基本ですが、シャツ同様抽象的なモチーフのプリントも多く見られます。
シンプルなレザーシューズが基本
少し前まで、「モード系」の若者の足元はドクターマーチン一辺倒でしたが、最近は多様化が進んでいるようです。とはいえ、シンプルなデザインのレザーシューズが支持率が最も高い模様。特にストラップが太めのレザーサンダルは人気が高いようです。
とりあえず黒を着ておけばまぁOK…でもない
簡単に言ってしまえば、全身をゆったりとしたシルエットの黒のアイテムで統一すれば、それっぽい雰囲気にはなります。
誰でも挑戦はしやすそうですが、30代中盤以上の男性にはあまりオススメしません。非日常的なファッションのジャンルはライフスタイルと結び付きづらいので、服だけが「浮いた」印象になる可能性が非常に高いのです。
ちょうど今、ヨウジに代表される「モード系」についての記事を書いているんですが、デザインが非日常的である「モード系」って、落合氏みたいな非日常的な毎日を送って(そうに傍目からは見え)る人じゃないと、なかなか似合わないんじゃないかなー、とふと思いました。 https://t.co/edD5VCLITI
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2020年6月15日
もちろん、20代前半までの若者だったら問題はないでしょう。非日常的な服を着る場合、若さはとても大きな武器です。
「ファッションのジャンル」で服選びをカンタンに
ということで、この記事で2020年春夏「ファッションのジャンル」の中で、トレンド性の高いジャンルについてのご紹介は終わりです。
今後は金曜日のユニクロ・GUレビュー記事と、試験的に始めてみたZARA、H&M、無印良品などの低価格ブランドアイテムレビュー記事でも「ファッションのジャンル」を明記し、自分が欲しい・自分に似合う服にカンタンにアクセスできるように商品をご紹介していきます。
この記事があなたのお役に立てば幸いです!