90年代のファッション誌を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、ファッションアーカイブ。
これまでの記事はこちらから。
ホットドッグプレス1982年4月10日号
今回ご紹介するのはホットドッグプレス1982年4月10日号です。ちなみに当時僕は2歳。
表紙裏はセイコーの広告。
2021年の感覚で見ると、完全におっさん!なモデルさんですが、ホットドッグプレスは大学生がターゲットなのでこれが当時の若者像なんでしょうねぇ。
若者どころか、部長的な貫禄すらありますが…右下に覗いているスニーカーはブルックス。
巻頭モノクロページ。落語特集。落語家、桂小つぶさんインタビュー。ウィキペディアによると”関西ではアイドル的人気を獲得”だったそうです。
新人時代の山田邦子さんインタビュー。”ウキウキ、ルンルン、私、処女なの、クク(笑)”…今思うと凄い時代だったんですね…
球春最前線。野球です。
”ニューヒーロー”としてピックアップされているのが、巨人の槙原投手。
阪急の松永選手など、僕が今よりも野球に興味があった小学校時代に活躍していた選手たち。
山森選手のスーパープレー!
やっぱりYouTubeにもありました。
”ミスター”は今日も挑戦を忘れていない”
原選手はこの年2年目だったようです。
メジャーリーグ。
草野球。
プロ野球解説者。
ミズノのグローブ、ワールドウィンの広告は原選手。
サーフブランド、ハンテンのタイアップページ。サーフブランドなのに、何故か内容はサッカー。
釜本邦茂選手のサッカー番組もスポンサードしていたようです。
”好きだなスポーツピープル”というキャッチコピーなので、サーフブランドから総合スポーツブランドに転身?していたのかもしれません。
右ページはナイキの名作テニスシューズ、フォレストヒルズ。広告のデザインも洗練されていますね。
機能的な特徴を箇条書きで表現。
”ご希望の方に82年版シューズ・ポスターカタログとステッカーをさしあげます”←超欲しい。
人気のバッシュはコンバース、ケッズ、そして…ベアー????
メインの特集”春のキャンパスブランド講座150”。最初のトピックスはバスケットシューズ。最初に挙げられているのが”スニーカーのビンテージモデルといえばこの一足””はきやすさはバッチリ”のコンバース。
そして、”東海岸の代表選手”で”アイビーリーガーたちに圧倒的支持を受けている”プロケッズ。
で、3つ目がベアー。…ベアー????”日本のシューズメーカーでは老舗の存在””往年の日本のアスリートはベアーのお世話になった”そうです。
調べてみると、コーヨーベアー(光洋ベアー)というメーカーで、本社は僕の故郷神戸にあったそうです。
”Sharpmanと呼ばれる最初の卓球専用シューズを作ったと考えられている”そうです。ウィキペディアではホットドッグプレスに掲載されているのと同モデルと思われるバスケットボールシューズ、そしてランニングシューズも確認できました。
復活のコーヨーベアー
そして、そのコーヨーベアーが2020年に復活している模様。
この復活にはドイツの起業家が関わっているそうです。
ツイッターアカウントもあります。
インスタグラムアカウントもあるんですが、何故か現時点では非公開。
https://www.instagram.com/koyobear/
で、現在発売されているモデルは1つだけ。ウィキペディアでも触れられているSharpmanという卓球シューズ。↑の記事でもつくりに対するこだわりが紹介されているのですが、お値段なんと28,800円。
商品ページには”日本で開催される東京2020オリンピックを記念し、日本のスポーツ界の歴史の一部とも言えるシューズの特別版が1000足限定で再販売””現在予約注文を受付中です。2020年9月より配送を予定”となっており、上掲のツイッターアカウントも現時点では2020年3月のツイートが最後になっています。現在はどうなっているのでしょうか。
2023/7/6追記
この記事を読んだ方から、当時の資料と共に以下の情報をご提供いただきました。ありがとうございます。
『コーヨーベアー』の光洋産業株式会社は神戸市兵庫区にあった会社で、雑誌掲載の『ベアー』シューズを作っているのは、ベアー株式会社(さらに前の会社名はベアゴム工業株式会社)という神戸市長田区にあった会社で、コーヨーベアーとは別の会社なのです。
実はこの2社、1960年代から70年代にかけて卓球シューズも作っていまして、全日本卓球選手権大会の大会プログラム冊子に同時に広告を掲出(添付)していましたので、まちがいなく別会社です。
続きはこちらで。
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