先週公開したこちらの記事がバズり、当ブログ過去イチのアクセス数を集めました。
自分が好きな服を着るのが一番のお洒落
ツイッターでも様々な意見が見られたのですが、結構多いのが「俺が大好きなパタゴニアがダサいはずがない!」みたいな感じで、起こっている(多分)おじさん。
↑の記事でも↓のツイートを引用していますが、僕は「自分が好きな服を着るのが一番のお洒落」だと思っています。
前から主張していますが、僕は他人にどう思われようが、自分が好きな服を着るのが一番のお洒落だと思っています。
— 山田耕史 ファッション×歴史のnoteはじめました (@yamada0221) 2023年3月1日
もちろん、最低限の清潔感やTPOなどは配慮した上で。
全員に格好良いと思われるファッションなんて、存在しない訳ですし。
自分の着たい服を自由に楽しみましょうよ。
なので、パタゴニアでも短パンでも、他人からいくらダサく思われようが、自分が好きだと思う服を着ればいいと思います。
…と、これだけ書いても読んでくれない人、読んでも理解してくれない人は少なからず存在する訳で。僕はパタゴニアがダサいなんて、一言も言っていないんですけどねぇ…
夏を超えられる長ズボンはあるか?
で。
上掲記事の最後に、僕はこう書きました。
僕はパタゴニアの服は着ませんが、短パンは穿きます。
その理由は涼しいから。当たり前ですが。
短パンが若者にとってダサいアイテムになっている今、僕は短パンを穿き続けるのでしょうか?
まぁ、なんだかんだで暑いのは嫌なので、夏になると結局は短パンは穿くことになるんじゃないあかな、とは思っています。
ですが。
この後によく考えてみたら、これまでは「暑くなった→短パンを穿く」をほぼ無思考で行っていたことに気付きました。
もしかしたら、長ズボンでもモノによれば夏を超えられるのかもしれません。
ということで、今回は暑がりおじさんである僕でも夏を超えられそうな長ズボンはどんなものがあるか、検討してみました。
ポイントは「汗をかきにくい」「臭いになりにくい」
ここで重要になるのは、「おじさん」であること。
現在43歳の僕もそうですが、多くのおじさんにとって加齢臭は避けられない大問題。
僕もある程度は対策をしているのですが(その対策についても折を見て当ブログでご紹介できたらと思います)、残念ながら限度はあります。
加齢臭はどうしようもないとして、それ以外の臭いはできるだけ発生させないようにしたほうが、周囲のためにも自分のためにも良いでしょう。
なので、今回選んだ長ズボンも、
・まず着ていて涼しくて、汗をかきにくい
・汗をかいたとしても、臭いになりにくい
という2つのポイントを重視しています。
第1候補:リネン素材
さて、まずご紹介するのは僕の本命、リネン素材の長ズボンです。
数年前から、僕はリネンシャツをはじめとしたリネン素材に首ったけ。その最も大きな理由は、↓の過去記事でも詳しくご紹介している、吸湿速乾性と抗菌防臭性の高さ。上掲の「汗をかきにくい」「臭いになりにくい」という2つのポイントをクリアしているのです。
で、去年も活躍してくれたのが、こちらのポロ・ラルフローレンのリネン素材のパンツです。もちろん古着です。
今日の服装。
— 山田耕史 ファッション×歴史のnoteはじめました (@yamada0221) 2022年9月14日
プリュス00AWドッキングシャツにラルフのリネンパンツ、チープアシックス。
暑くて長ズボンはリネン素材でギリですね。 pic.twitter.com/XZmE31KSjS
昨年は↑のベージュがかなり活躍してくれたので、冬のうちにブラックを一本買い足しました。
ツータックのゆったりとしたシルエット、そしてちょっと大きめのサイズを選んでいるので、通気性もばっちり。
あともう1本、ネイビーがあれば完璧かなぁと思っています。
ポロ・ラルフローレンのパンツはたいていの古着屋で取り扱われている大定番アイテムですが、コットン素材に比べるとリネン素材の遭遇率はかなり低め。
なので、オンラインで探すのも良いと思います。だいたい5,000円〜10,000円がざっくりとした相場。
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ですが、ポロ・ラルフローレン以外のブランドだと、5,000円以下でも結構色々見つかります。
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トップスも、半袖シャツで良いのを見つけたので、シーズン前に買い足し。
今年の夏は、去年にも増してリネン推し。最近手に入れたこれとか、めっちゃ着る予感です。 pic.twitter.com/9jf3sNeZQh
— 山田耕史 ファッション×歴史のnoteはじめました (@yamada0221) 2023年4月11日
今年はこれまで以上にリネン推しの夏になるんじゃないかと思っています。
第2候補:ワークマンの機能素材
機能素材と言えば、ワークマン。
当然、夏でも涼しい機能を備えた製品も多数展開されています。
僕的に一番期待しているのが、ワークマン×山田耕史共同開発「リペアテック超軽量×遮熱シェフパンツ」。
UVカットや接触冷感、遮熱機能などの夏に嬉しい機能が盛り沢山。
ゆったりシルエットではありますが、生地自体に通気性は全くないので、そこはちょっと不安なポイントかも。
また、ワークマン×山田耕史共同開発「ソロテックス2WAYシアサッカースーツパンツ」は、細身シルエットであるものの、夏の定番生地であるシアサッカーが用いられており、かなり夏向きな一着。こちらは「リペアテック超軽量×遮熱シェフパンツ」よりも通気性があり、ストレッチ性も高いので、真夏でも快適性は高いでしょう。
また、「グリーンテックワイドフィットデニムパンツ」も、ゆったりシルエットとシャリ感のある生地が良さげ。
第3候補:無印良品のヘンプ素材
さて、最後になる第3候補は、完全にノーマークだった無印良品のヘンプ素材のアイテム。
無印のヘンプ、実物の生地感もいい感じでした。
— 山田耕史 ファッション×歴史のnoteはじめました (@yamada0221) 2023年4月24日
ジャケットやスラックスなど色々展開されてます。
ヘンプの特徴について調べてみると、リネンと同じ調湿性や抗菌性、消臭性だけでなく、UVカット性まであるそうなので、おじさんの夏服に良いのでは。https://t.co/Q3FUyBgzMuhttps://t.co/67Zna7WFX5 pic.twitter.com/I9SjQOD1op
↑ツイートでも触れていますが、ヘンプ素材には以下のような素晴らしい機能があるそうです。(強調引用者以下同)
特徴①調湿性
ヘンプ繊維には無数の微細穴があることから調湿性に優れています。湿度が高いときには吸湿し、湿度が低いときには法湿して湿度を一定にします。
ヘンプは熱伝導率が低いので、冬は暖かく、夏には涼しく外部の熱を通しませんので、季節の時期に関わらず着け心地は最高です。
特徴②抗菌性・静菌性
ヘンプ糸は、抗菌性基準は3.9以上(繊維評価技術協議会のSEKマーク基準値は2.2)あり、菌の増殖を抑制します。
ヘンプには天然の制菌性があり、殺菌活性値は、MRASで1.5以上あります。(0以下は制菌効果なし)
抗菌性の最低基準 2.2以上
制菌性の最低基準 0以上
特徴③消臭性
JISで定められた消臭性の最適基準はアンモニア70にたいして98以上あります。酢酸は80%に対して、94%あります。
イソ吉荘草酸は85に対して95あります。
特徴④強力性
ヘンプは、その他の繊維素材と比べてると、圧倒的に強力であります。また、湿気を与えると更に強度アップします。
ですので、とても耐久性のある素材です。綿は一般的には、100年以上は持ちません。
しかし、エジブトのミイラ(古代エジブトでは、紀元前3500~3200年)の包帯は麻を使用して、現在でも原型の形で包帯で残っています。
特徴⑤UVカット性
ヘンプはUPF(紫外線防止指数)50(非常にいい)良いです。ですので、5~6月の紫外線が強くなる時期は、ヘンプマスクは最高です。
リネンは、少しながらありますがヘンプに比べるほどではありません。
調湿性、抗菌性・静菌性、消臭性だけでなく、UVカット性も備えているという多機能っぷり。
しかも今年、無印良品は多数のヘンプ素材アイテムを展開しています。
長ズボンとして最も涼しそうなのは、こちらのワイドパンツ。
カテゴリはレディスですが、ユニセックス仕様で男性の着用画像も掲載されています。個人的に非常に残念なのが、カラーバリエーションがこのペールブラウンのみということ。ブラックかネイビーがあったら嬉しかったんですけどねぇ。
細身のスラックスタイプもあり。
こちらにはベージュ系、ブラウン系だけでなくネイビーとダークグレーもラインナップ。
ベルトループだけでなく、紐も通っており、ウエスト後面にはゴムも入っているので、部屋着としても使えそうです。
セットアップで着用可能なテーラードジャケットも。
この記事のテーマからは外れてしまいますが、個人的にはシャツが気になりました。
特に、開襟シャツのブラックがかなりいい感じ。
ヘンプ素材はサステナブル素材
しかも、ヘンプ素材はかなりのサステナブル素材でもあるそうです。
特徴⑥サステナブル
「ヘンプ」は、とても地球環境に良い素材です。
だから、サステナブル素材として、注目されているのは、下記の通りになります。
◉農薬・化学肥料が不要 であり、ヘンプは害虫に強く、栽培時に農薬・化学肥料を使用する一切必要がありません。
◉成長が早い 100~120 日で3~4m 程に成長します。
ですので、雑草よりも早く成長するため除草剤を使う必要がありません。除草剤は、アメリカで、人間に害あることで問題になっています。
◉土壌が改良される
収穫後の土壌はふかふかなになり、土壌が改良されます。
日本では昔から、痩せた土地を改良するためにヘンプを植えてきました。
◉不良土でも育つ
年間降水量100~200ミリの土地でも栽培でき、ヘンプは少しの水で育ちます。
そのため、用途がなく放棄されてきた土地の有効活用にもなると、世界的に、ヘンプ栽培がおこなわれています。
◉あらゆる土地で栽培可能
冷帯から温帯、熱帯まで、痩せた土地から肥沃な土地まで幅広い土地で栽培ができます。
毎日を快適に、いい感じに
繰り返しますが、誰になんと言われようが、自分が短パンが良いと思うのならば短パンを穿けばいいと思います。
自分自身の快適性はもちろん大切ですが、臭くなるのも可能な限り回避すべきでしょう。
どんな服なら自分も周りも毎日を快適に、いい感じに過ごせるのか。
そんな視点で服を選ぶのも、結構楽しいですよ。