婚活女子に超ディスられる婚活男子の服装
先日タイムラインに流れてきたこちらのツイート。 婚活女子が婚活男子の服装をディスっています。
まじさ、なんで婚活で出会う男の人ってこんな服ばっかり来てるのかな?逆にどこで買うの? pic.twitter.com/8NjLYCzqgd
— 麗子@婚活垢 (@kojirasenokoji1) 2019年4月13日
ダセェシャツとダセェプリントTシャツも追加で pic.twitter.com/zyKMAsu0gs
— 麗子@婚活垢 (@kojirasenokoji1) 2019年4月13日
画像のチョイスが的確かつ秀逸で素晴らしいです👏パーティーに来る(しかも常連そうな)男なんであんなにダサいんでしょうね…ほんと…
— ちゃんりほ (@chanriho17) 2019年4月15日
ダサすぎてびっくりしますよね…
— 麗子@婚活垢 (@kojirasenokoji1) 2019年4月15日
人に見られてるってもう少し意識してほしいですよね………
これに対する僕のお友達の齋藤さんのご意見。
この件、まぁ確かにダサいと言われたらダサいと思うんだけど少しかわいそうな話で。一時期こういうのがオシャレだった(というか世間で流行った)時代はたしかにあって。でも大半の人は、性別を問わず、若い頃の感覚をアップデートできないだけなんですよ。 pic.twitter.com/9N9aCjD42d
— 齋藤 (@saito_d) 2019年4月15日
「細身のカーゴパンツ」なんて5年ちょっと前までは完全にオシャレ枠のアイテムでしたよ。どのブランドでも作ってたし。むしろオシャレ指南ブロガーなんかはモテ服として全員オススメしてたはずです。
— 齋藤 (@saito_d) 2019年4月15日
細身カーゴ、ゆるめのヘンリーネック、ネックレスって、完全にBUMP OF CHICKENのボーカルじゃないですか。むしろモテの象徴だったんですよ。
— 齋藤 (@saito_d) 2019年4月15日
そうなんですよね。婚活女子にダサいとディスられているアイテムは、ほんの数年前はオシャレアイテムだったんです。
「ダセェシャツ」は今も有名セレクトショップで売っています
というより、婚活垢さんの2つ目のツイートで槍玉に挙げられているクレイジーパターン柄デザインのシャツなんかは未だにセレクトショップで普通に売られています。
RT 前にツイートしましたが、2つ目のクレイジーパターンシャツは未だにSC系セレクトショップの主力ですからねぇ。マスの落ちたのも相当前ですが、そこからもかなり息が長いですね。
— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) 2019年4月15日
こちら↓は1年前にららぽーとの店頭です。
未だにお店の一番目立つ場所にこんな感じのシャツが置かれるんですねぇ。売れるってことなんでしょうねぇ。 pic.twitter.com/31iMQgftEj
— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) 2018年6月10日
そして似たようなデザインのシャツは2019年の現在も、ビームスやナノ・ユニバースなでのセレクトショップで売られています。
BEAMS / ストライプ 切替 ボタンダウン シャツ(シャツ/ブラウス)|BEAMS(ビームス)のファッション通販 - ZOZOTOWN
クレイジーチェックサッカーシャツ(シャツ/ブラウス)|nano・universe(ナノユニバース)のファッション通販 - ZOZOTOWN
実はこのクレイジーパターン柄デザインがメンズカジュアル市場に登場したのは10年以上前です。
この手のデザインって06年あたりのトムブラウンのブレイク以後増えて、08年くらいにはセレオリとかでもポピュラーになってた記憶があります。つまり10年間変わってないんですね。それだけマス層に訴求力があるデザインってことなんでしょうねえ。
— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) 2018年6月10日
正確には覚えていませんが、クレイジーパターン柄デザインのアイテムは2010年くらいまでにはマス市場で売られるようになっていたと思います。マス市場とはやイトーヨーカドーのような総合スーパーやジーンズメイトなどのジーンズカジュアルショップのような、低ファッションリテラシー層が主要顧客のお店のことです。
つまり、クレイジーパターン柄はセレクトショップからスーパーまで、幅広いお店で約10年間売れ続けている超ロングセラーデザインなのです。
「有名セレクトショップだからオシャレ」では決してない
今回の婚活女子のディスに対して、このデザインの服を着ている婚活男子は「いやいや、ビームスとかのオシャレなお店でも売ってるからオシャレなデザインなはずじゃないか」と反論するかもしれません。
ですが、今回の例を見てもわかるように、一般的にオシャレとされる店に売っている服が全てオシャレという訳ではないのです。
なぜなら、ビームスなどの一般的にオシャレとされるセレクトショップでも顧客層は意外と広く、低リテラシー層に向けた商品も売っているからです。
特にセレクトショップオリジナルは「適度」にトレンドを取り入れた商品が多く、そのトレンドの旬が過ぎ去ってしまうと、途端に古臭く見えるようになってしまいます。「有名セレクトショップで買った服だから、婚活に着て行っても大丈夫!」という訳では決してないのです。
メンズファッションはシンプル・イズ・ベスト
では、どうしたら良いのか。
まず考えられる方法が、ファッション情報を積極的に入手してトレンドを熟知し、自分の感覚とクローゼットの中身を毎シーズンアップデートし続けること。これにはもちろん多くの時間と手間とお金を必要とします。
僕のオススメはシンプルでベーシックな「普通の服」だけを着ることです。
「普通の服」だけを使った「普通のコーディネート」なら、古臭くなることはありませんし、年齢体型キャラクターを問わず誰にでも似合います。セレクトショップよりもお手頃価格の、ユニクロや無印良品のような低価格ブランドで充分です。
特にシャツの場合はクレイジーパターンのような下手にデザインに走った商品を着るよりも、白シャツを使ったシンプルなコーディネートのほうが真似しやすいうえに簡単に清潔感が演出できます。
「ファッション=着飾ること」という考えを持っている人は多いようで、低リテラシー層がクレイジーパターン柄デザインのような過剰なデザインを好むのもこの考えがベースになっているのではないかと思います。
ですが、基本的にメンズファッションにおいてはシンプル・イズ・ベスト、引き算こそ正義です。
婚活のような晴れの席だからといってデザインが過剰な服を着たりアクセサリーを付けたりするのではなく、逆にいつもよりもシンプルな服を着るくらいの気持ちで臨むことをオススメします。
最後までご覧いただきありがとうございました!