山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

【4/2まで】ヘアデザイナー加茂克也さんの展覧会はジュンヤワタナベ、アンダーカバー、シャネルを飾った前衛的な作品が一挙集結で感動の美しさです。

ヘアデザイナー、加茂克也さんの展覧会が原宿の表参道ヒルズで開催されています。

numero.jp

入場無料。

会期は4月2日までと短めです。

 

加茂克也さんと言えばジュンヤワタナベ

僕的に、加茂克也さんと言えばジュンヤワタナベのコレクションのヘアを長年手がけられていたことが印象的。

https://www.pinterest.jp/pin/693906255101737291/

https://www.pinterest.jp/pin/310678074308779084/

https://www.pinterest.jp/pin/404479610283679109/

https://www.pinterest.jp/pin/581034789440899532/

https://www.pinterest.jp/pin/681802831103147664/

www.yamadakoji.com

なので、今回もジュンヤワタナベのときの作品を楽しみにして行ったのですが、僕の予想を遥かに超える、素晴らしい内容の展覧会でした。

大まかな感想は↑のツイート通り。

 

珠玉の作品が大量に展示

で、ツイートで触れているように写真撮影が自由なので沢山撮ってきた画像をこのブログでシェアしておきます。

いくつかのブースに分かれて展示されており、デザイナー、シーズンが記されています。

会場に入って最初に登場するのが、ジュンヤワタナベアンダーカバー

トサカのようなツンツンヘアは、ジュンヤワタナベの2006年春夏コレクション。

ちなみに服はこんな感じでした。

https://www.pinterest.jp/pin/190206784234695195/

ショーのときに作成されたと思われる、スクラップブックも展示されています。

なにぶん、展示されている作品数があまりに多いので、それぞれについてのコメントは省きますが、前衛的で美しいものばかり

ジュンヤワタナベ、アンダーカバー、アンリアレイジなどの日本人デザイナーのコレクションで用いられた作品が中心です。

一部コレクションの動画も見られます。

 

圧巻のシャネルのクチュール作品

上掲ツイートでも触れていますが、僕が特に感銘を受けたのが、シャネルのオートクチュールの作品。

これ、紙でできているんです。

モードの帝王、カール・ラガーフェルドが手掛けていたころのシャネルです。

https://www.pinterest.jp/pin/642607440574106657/

https://www.pinterest.jp/pin/364369426102170296/

https://www.pinterest.jp/pin/985231144012729/

圧巻だったのが、こちらの黒の作品。

近くで見られたのでわかったのですが、異なる質感の紙が使われています。人間業じゃないような、超絶過ぎる作品ですが、こうやって見てみると人の手で作られているんだなぁ、ということを実感します。

こちらもシャネル。

髪の毛がティアラになったような、非常に美しい作品です。

 

加茂克也の製作の現場

こちらはコレクションを報じる新聞。

ジュンヤワタナベですね。

そして、個人的に興味深かったのが、こちらの「KAMO HEAD」。

加茂克也さんの作業風景を再現しているようです。

ペンチやらドリルやら、接着剤やら。

レザーのケースはもしやエルメス製?

また、加茂克也さんによるコラージュ作品も多数展示されています。

展示の最後にある、関係者によるコメント。

アンダーカバーの高橋盾さんは「心の底から天才だと思える数少ないアーティストの一人」とコメント。

 

「いい!」はじぶんできめよう 

加茂克也さんが出演した、NHKの「デザインあ」の映像も流されていました。

現時点ではYouTubeにもアップされています。

www.youtube.com

加茂克也さん自身が最も気に入っているのは、アンダーカバー2015年春夏コレクションの作品とのこと。

そして、最後に加茂克也さんからの「デザインの心をみがくアドバイス」


「いい!」はじぶんできめよう

画像で見るだけでも加茂克也さんの作品の美しさは十分伝わると思いますが、実物を間近で見たときの感動は格別です。

このような機会は今後まずないと思うので、可能なら是非会場を訪れてみて下さい。