おかげさまでたくさんの方に読んでいただいている、最近の「ダサい」関連の記事。
今朝、ツイッターで偶然こんなまとめ記事を目にしました。
「ダサいデザイン」ってタイトルに惹かれて読んでみたんですが、ファッションにも転用できそうな内容。
この「ダサくならないためのポイント」ってそのままファッションにも転用できそう。後で検証して、ブログに書いてみます。 https://t.co/uVx7UxMCVc
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2020年8月24日
記事のベースになっているのが、こちらのツイートです。
なんでデザインがダサくなるのかっていう話
— デザインtips (@tips_bot) 2020年8月23日
これを避けるだけでダサくならないいくつかのポイント pic.twitter.com/3qD5nsf37K
ツイートに掲載されている画像を転載します。 タイトルは「どうしてダサくなるのか」。
要点をピックアップして、ファッションに置き換えてみました。
1.フォントがダサい
”それぞれは悪くないフォントなのですが、使い方が場違いなのでダサくなる”
”どんなフォントでも使い方を間違えればダサくできます”
例えばクールなデザインにマッチするフォント、温かみのあるデザインにマッチするフォントなどのように、フォントとデザインとの相性の良し悪しがあるということでしょう。
これは書籍「結局、男の服は普通がいい」でもご紹介している「ファッションのジャンル」に通ずると感じました。
<アメカジ>や<アウトドア>など、ファッションにはジャンルがあります。
↑の画像に掲載されているように、例えば<アメカジ>ならスウェットパーカ、<アウトドア>ならマウンテンパーカなど、それぞれのジャンル特有のアイテムがあります。こういったジャンル特有のアイテムは、他のジャンルのアイテムと相性の悪い可能性が非常に高いので注意が必要です。
知識と経験が十分ある人ならば、異なるジャンルのアイテムで違和感のないコーディネートをつくることも可能でしょうが、そうでない場合は同じジャンルのアイテム同士でコーディネートをしたほうが、圧倒的に無難です。
2.虹色がダサい
”グラデーションは2色までにしたほうがいい”
先日の記事でもご紹介しましたが、現在のファッションは伝統的に落ち着いた色合いを好むヨーロッパの人びとの感覚がベースになっています。
ヨーロッパの人びとの伝統的な感覚では、虹色のような多色使いは忌むべき対象。ですので、多色使いは洗練されていない印象になりがちです。
3.文字の配置がダサい/4.文字の縁取りがダサい/5.ぼやけたシャドウ
”揃えをしっかり意識しましょう”
”やるならもっとかっこいい枠をつけよう”
”文字が読みにくい時にシャドウを置くことはあるのですが、はっきりと置くか、薄くないと、ダサくなります”
ちょっと意訳になるかもしれませんが、これをファッションに置き換えると、下手に着崩すことはやめましょう、という感じでしょうか。
例えば、セクシーさを狙ってシャツのボタンを普通よりもたくさん開けてみたり、ラフさを演出するために、本来はパンツのウエストの中に入れるべきシャツの裾を出してみたり、など。
明確な規範があるフォーマルファッションはもちろんのこと、1でご紹介したジャンルについての知識や、着こなしの歴史や文脈など、カジュアルファッションにもある程度のセオリーは存在します。
よっぽどの自信と覚悟がある人以外は、そのセオリーから逸脱することは辞めておいたほうがいいでしょう。
6.原色がダサい
”文字枠の赤とか、文字の青の原色は上手く使わないと基本的にダサくなります”
2の虹色の話にも少し通じますが、ファッションでも強すぎる色を使うと洗練されていない印象になる可能性が高いので、注意が必要です。
余白を広く取る
”あとは、余白を広く取ることです。そうすれば、ダサくなることは避けれるでしょう”
これは↓の記事で「ダサい服」の判定基準の1つとしてご紹介した「質の低い足し算のデザイン 」の考え方に通ずるでしょう。
「デザインの余白」は「シンプルな服」に置き換えられると思います。
高価なブランドの服や、最新トレンドの服を着る必要はありません。シンプルな服を着るだけで、誰でも簡単に十分洗練された印象になります。
その人が着たい服を着るのが一番のオシャレ
「ダサくならないための方法」をつらつらと書いてみましたが、僕は「その人が着たい服を着るのが一番のオシャレ」だと思っています。ですので、「セオリーには反するけど、こんなコーディネートがしたい!」や「原色の服が着たい!」などという強い思いがある場合は、その思いを優先すべきだと考えています。
ですので、この記事でも「圧倒的に無難」「自信と覚悟がある人以外は辞めておいたほうがいい」などという表現を使っています。
特に、若い人にはセオリーなんて無視して自由な発想の新しいファッションを創造してもらいたいと思っています。
とはいえ、ある程度の年齢の大人なら、TPOや歴史的な知識などを踏まえた上で服を着たほうが素敵でしょうから、是非上掲の内容をご参考にしていただければと思います。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです!