noteでサブスクを始めました。
テーマはファッション×歴史。
そのネタ元は、これまで当ブログの【ファッションアーカイブ】でもご紹介してきた、昔のファッション誌です。
知的な記事は執筆に時間がかかる割に…
当初、【ファッションアーカイブ】の内容は昔のファッション誌をそのままご紹介するだけでした。
ですが、続けているうちに昔のファッション誌に掲載されている内容を僕自身が更に深堀りして、それを記事にすることが楽しいと思うようになりました。
例えば、↓の記事はヘルムート・ラングが敬愛する建築家について、僕なりに深堀りをして執筆しています。
アドルフ・ロースやオットー・ワーグナーについて、僕は全く知識はありませんでした。
なので、書籍を読んだり、ネットで調べたりして記事を書いたのですが、そうやって深堀りして記事を書くのがとても楽しいのです。
ですが、こういう記事って執筆の為に文献の読み込みなど膨大な時間を必要とする割に、ほぼ確実にPVは芳しくありません。
当ブログは広告で収益を得ていますが、PVが低いとその分収益も減ります。
僕は一応お仕事でこのブログを運営しており、決して遊びやボランティアではありません。
なので、収益をあげられない記事は、なかなか書きづらくなってしまいます。
とはいえ。
こういった深堀りした記事は、知的好奇心の強い方や、ファッション感度の高い方からご好評の声をいただくこともあります。
ということで、今年の元旦に記事の有料化のお知らせをしました。
読み放題は初月無料
noteのメンバーシップという機能を使っています。メンバーシップ名は「山田耕史のファッションノート」。
記事は単品で500円ですが、月額980円のメンバーシップに加入すると、読み放題になります。
しかも、初月無料に設定しています。
なので、とりあえず1ヶ月間試してみて、気に入らなければ解約も可能です。
その場合はもちろんお金は1円もかかりません。
経済にフォーカスした第一弾記事
第一弾記事のタイトルは、「戦後経済と「ジャパニーズ・デザイナー・アズ・ナンバーワン」。1982年にコムデギャルソンとヨウジヤマモトが起こした「中古感覚革命」」。
タイトルからも分かる通り、今回はファッション×歴史の中でも特に経済にフォーカスしています。
元ネタは、アンアン1982年9月10日号です。↑のリンク先では、登録しなくても記事の半分以上を読めるようにしていますが、せっかくなので当記事でもざっくりと内容をご紹介します。
まず、第二次世界大戦で壊滅的な打撃を受けた日本経済が、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれ、超大国アメリカが強く警戒するまでに成長した1980年代までの流れをご紹介しています。
そして、1970年代~1980年代初頭までの日本のファッションの流れもご紹介しています。
アンアン1982年9月10日号の特集のキーワードが「中古感覚」。
かなり力の入った特集で、上っ面のトレンドだけでなく、生地の加工方法などをかなり詳しく紹介されています。
ワイズやイッセイ・ミヤケなど、今も人気のデザイナーズブランドが、当時どうやって生地を加工していたのかがわかる、かなり貴重な内容です。
時代を感じさせるスタイリング。
シルエットや色使いなど、今見ると非常に新鮮で、スタイリングを眺めるだけでも十分楽しめます。
「黒の衝撃」の穴あきニット
今回の記事の最大の見所がこちら。
「黒の衝撃」を象徴するアイテムとしてファッション史に残る、コムデギャルソンの穴あきニットです。
noteサブスク第二弾は裏原系
第二弾の記事は今週公開予定。
ベースとなっているのはブルータス1996年6月1日号の原宿特集。
2万3千字という読み応えたっぷりの内容です。(↓は記事のスクリーンショット。以下同)
1996年に絶頂期を迎えた裏原系のルーツを第二次世界大戦まで遡っています。
ブルータス1996年6月1日号に掲載されている、当時の藤原ヒロシさんやNIGO®さん、高橋盾さんらのレアな写真の数々ももちろんご紹介。
読み応えのある記事を1ヶ月に2〜4本公開
「山田耕史のファッションノート」では今後、こういった読み応えのある記事を1ヶ月に2〜4本公開できればと思っています。
もちろん、記事は長ければ良いというものではないので、短くても面白い記事も執筆する予定です。
僕自身、まだまだ知識も経験も足りないので、僕が勉強していることをシェアするような内容になりますが、最近は科学系の内容にも興味があるので、今後は歴史以外の分野も深堀りしていくつもりです。
日本のファッションアーカイブは資産である
僕は、日本のファッションアーカイブはとても重要かつ質の高い資産だと思っています。
「資産」とは、「モノ」と「情報」の2つの要素があります。
まず、「モノ」。
特に1980年代〜90年代、日本にはインポートアイテムとして世界中から質の高い服が集まっていました。
また、サブスク第一弾記事の内容にも通じますが、コムデギャルソンやヨウジヤマモトをはじめとした日本のデザイナーズブランドが良質な服をつくっていたのも、80年代〜90年代だったと思っています。
現在、その頃の資産がメルカリで市場に再流通するようになり、↓の記事でご紹介しているようにファッションフリーク達がそれを血眼になってディグっています。
それと同じように、「情報」のファッションアーカイブ、つまり昔のファッション誌も、非常に重要かつ質の高い資産です。
日本のファッションアーカイブとして最も知名度が高いのが、90年代終盤の原宿ファッションを世界に知らしめたストリートスナップ誌、FRUiTSでしょう。
昔のファッション誌を集めて初めて認識しましたが、FRUiTS以外にも魅力的な日本のファッションアーカイブは無数に存在しています。
ですが、そのほとんどは今後も日の目を見ることなく、忘れ去られてしまうでしょう。
なので、僕は微力ながらも、「山田耕史のファッションノート」で魅了的な日本のファッションアーカイブを後世に伝えていければと考えています。
サブスクで課金をしていただくことは、アーカイブ活動の後押ししていただくことにもなります。
まずは一度、記事をご覧いただければと思います。