少し前に読んだ、古着に関するこの記事に強い共感を持ちました。
とても良い記事。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2020年5月31日
奥深きレギュラーTシャツの世界。 | feature | HOUYHNHNM(フイナム) https://t.co/hqkfIMPp8M
”有名ではなくても格好良いものはたくさんあるんですよね
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) May 31, 2020
”←この言葉、好きだなぁ。僕も自分なりの”有名ではなくても格好良いもの”をもっと見つけて、たくさんご紹介できるようになりたいです。
有名高級ブランドものが格好良いのは当たり前で。そんなのわざわざ紹介する必要もないと思いますし。
”有名ではなくても格好良いものはたくさんある” 。そうなんですよね。ファッション誌などのメディアでは、どうしてもウン万円、ウン十万円もするヴィンテージ古着が取り上げられがちですが、↑の記事にもあるように”良いもの=高いものとは限らない”んです。
こちら↓も古着についての記事ですが、頷く言葉がたくさんありました。
”まぁ、深く考えないで、他の人が見たら価値がないモノだけど、自分はイイと思うモノ。それを見つけるのが一番じゃないですか? 何より安いし(笑)”
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2020年10月21日
↑僕もこんなノリですね。https://t.co/9f2o4c3BkO
誰かの物差しではなく、例えば音楽やスケボーなど、自分の好きなカルチャーと紐付いていたりとか、自分にとって価値のあるモノを選ぶのはイイことだと思いますよ
希少性=レアかどうかっていうのは、どうでもいいんですよね
例えば、好きなバンドのメンバーが、知らないバンドのTシャツを着ていたら、何だコレ? って調べて、そのバンドの音を聴いてみるじゃないですか。モノ選びって、そこからどう広がって繋がっていくかが重要なのかなと。そうやって、その人なりのニュー・ヴィンテージが生まれるわけですし
そして、記事末のこの言葉。
何より安いし(笑)
誰も価値を感じていないから安く手に入る
最近は、メルカリやヤフオクなどのテクノロジーの進化や、トレファク、セカストなどのリサイクルショップの普及などで”有名ではなくても格好良いもの”を誰でも簡単に見つけられるようになりました。
例えば、今僕がハマっている90年代以前のヴィンテージモンベル。去年末に初めて手に入れた90sヴィンテージモンベルは、神戸の実家近くにあるオフハウスで4,620円でした。
上掲の記事を書いた時点でヴィンテージモンベルに注目していたのは、僕の知る限り吉祥寺の人気ショップ、the Apartmentくらいだと思います。(他にいたらごめんなさい。連絡下さい)
つまり、人気はゼロに等しいレベル。冒頭のツイートのように「誰も価値を感じていない服」なので、安く手に入ります。(とはいえ、最近はヴィンテージモンベルの文字をチラホラ目にするようになっていますが…)
「安いこと」を基準にすれば面白いモノに出会える…かも
最近は僕は「人気がない→安い」ということを逆手に取って、「安いこと」を基準に服を探すようになりました。先日の記事でご紹介したメルカリディグは、まさに「安いこと」を基準にしています。
重要なのは「低価格」ということ。 低価格というフィルターを通すことで、面白い商品に出会う確率が格段に上がるからです。
とはいえ、このディグり方には重大な(まぁ大したことないですが笑)デメリットもあります。
メルカリで低価格をディグっていれば面白い商品にたくさん出会える、という訳ではありません。というか、ほとんどが面白くもない商品です笑。これはたんぽぽハウスをはじめとした、リサイクルショップディグも同じで、膨大にあるどーでもいい商品の中にほんの少しだけある面白い商品を探すのに、膨大な時間を必要とします。
ですが、時間を使った分、予想もしなかった面白いモノに出会えることがあります。 このキャップなんかは、ロードバイク好き、フランス好きの僕にぴったり。まさに、「自分の好きなカルチャーと紐付いていたりとか、自分にとって価値のあるモノ」です。
で、手始めにゲットしたのがナイキのツール・ド・フランスキャップ。ネタ、デザイン、クオリティ全て気に入ってます。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) August 17, 2020
これもそうですが、キャップは結構新品や新古品が多いのも嬉しいところ。使わない人は全く使わないから出品するんでしょうね。 pic.twitter.com/AfsGadC9yM
僕とワークマンの出会い
振り返ると、今アンバサダーを務めているワークマンとも似たような出会い方でした。
当時、僕は会社勤めをしており、往復40kmの道のりをロードバイクで通勤していました。
今はかなり状況が変わりましたが、当時のロードバイクウェアや用品はデザインがイマイチなものが多く、しかもどれも高価でした。
デザインがそこそこで、手頃な価格の機能アイテムをディグりまくって辿り着いたのがワークマンです。
当時、アウトドアやバイク、そしてロードバイク好きの間ではワークマンは割と知られた存在でしたが、ファッションの視点でワークマンに価値を感じていた人はほとんどいなかった筈です。
服は値段が安ければ安いほど面白い
以上のようなことを通じて、僕は1つの説を思い付きました。 服は値段が安ければ安いほど面白い説です。
服は値段が安ければ安いほど面白い説。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2020年9月28日
高級ブランドやヴィンテージは人気がある。だから値段が高い。
人気がない服は値段が安い。誰も価値を感じていないから。
でも僕は誰も価値を感じていない服に価値を見出すことが楽しい。
だから服は値段が安ければ安いほど面白い(ハズレが多すぎるけど笑)
当たり前のことですが、値段が高い服にも良さはあります。
僕が大好きなコムデギャルソンのような、前衛的な表現に挑戦するデザイナーズブランドの服、最上級の素材や職人の手仕事によるラグジュアリーブランドの服、また、骨董的価値があったり今の技術では再現不可能だったりするヴィンテージアイテムなど、値段が高い服にはそれなりの価値があります。(たま〜にないのもありますけど笑)
ですが、例えばこのブログとかでわざわざそんな当たり前のことを発信するのは面白くないな、と思っています。
こちらは1997年にコムデギャルソンが顧客に向けて送ったDM。つまり、川久保玲の言葉です。
”すでに見たものでなく、
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2020年10月25日
すでに繰り返されたことでなく、
新しく発見すること、
前に向かっていること、
自由で心躍ること。” pic.twitter.com/EY0sRHh1TQ
僕も僕なりに、前に向かい、新しく発見していきたいと思います。
幸いなことに、僕はリサイクルショップでもメルカリでも、ディグるのが大好き。
ですので、これからもたくさんディグりまくって、これまでなかった新しいファッションの価値観を提案していけたらな、と思います。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです!