以前はこんなこと↓を言っていましたが…
手持ちのスニーカーのどれかが駄目になるまで、あるいはフットスケープがオリジナルカラーで復刻されるまで、新しいスニーカーは買わない…買わない… https://t.co/fnEKLl0PbE
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) 2020年4月11日
先日、新しいスニーカーを手に入れました。
アシックスのJOG 100 2というモデルです。
このJOG 100 2については、こちらで詳しくご紹介しています。
3,986円のスニーカー
さて、このJOG 100 2の定価は5,390円。
僕が購入したときはたまたまAmazonのタイムセールで3,986円になっていました。
今やスニーカーはスポーツブランドでも1万円、2万円は当たり前。
デザイナーズブランドやラグジュアリーブランドだと5万円、10万円も珍しくない中、実売価格が5,000円もしないJOG 100 2は、かなり低価格なスニーカーです。
以前から僕は、アシックスの低価格スニーカーを愛用していました。
最初に手に入れたのは、トレイルランニングシューズのトレイルスカウト。
↓の記事でもご紹介していますが、廃盤になることを知ったために生まれて始めてストック用を買ったくらい気に入っています。
そして、ランニングシューズのJOLT3。
こちらはウォーキングのときに活躍してくれています。
本日のウォーキング。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) 2022年6月27日
何年か前のUniqlo UのTシャツに、ワークマン✕山田耕史「超軽量リペアテックショートパンツ」。
服も背景も全部緑だったことに今気付きました。 pic.twitter.com/A8BDwP7kOZ
JOG 100 2を部屋で試着し、じっくり眺めていると、「チープアシックス」というネーミングが浮かびました。
チープカシオの機能美
元ネタはチープカシオ。
ホームセンターなどでも売られている、カシオの低価格腕時計の通称です。
以前、僕はチープカシオにかなりハマっており、それが高じて↓のチープカシオのムック本に寄稿させてもらったこともありました。
1,000円くらいから購入できるリーズナブルさがチープカシオの大きな魅力。
しかし、チープカシオの魅力は価格だけではありません。
低価格が故に無駄なデザインは全て省かれ、機能美とも言うべきシンプルで洗練されたデザインも多大な支持を受けています。
チープカシオに通ずるチープアシックスの機能美
僕は今回、チープアシックスにチープカシオに通ずる機能美を感じるようになったのです。
チープアシックスは、低価格が故にデザイン的な要素は必要最低限に抑えられています。
とはいえ、スニーカーに求められる「歩く」「走る」ための機能性は十二分に備えているのも、チープアシックスの大きな特徴です。
十二分に備えている、というのはいささか不適切な表現かもしれません。
僕にとって、トレイルスカウトは過去に履いた中で、最も履き心地の良いスニーカーです。
ナイキの「エア」に代表されるように、ソールのクッショニングシステムははスニーカーの目玉とも言える機能。
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アシックスのスニーカーの多くに採用されている「ゲル」というクッショニングシステムも、その機能性の高さに支持を集めています。
https://www.pinterest.jp/pin/162059286582431837/
僕が初めてアシックスの履き心地の良さを実感したのは、高校生の時に手に入れたテニスシューズでしたが、そのときに一番印象的だったのが、ゲルの衝撃吸収性能の高さでした。
#私的ベストスニーカー
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) September 16, 2019
第4位:アシックス チャレンジャー
高校3年生のときに当時一番の情熱を注いでいた部活の軟式テニス部で履いていたテニスシューズ。画像は色違い。このスニーカーでアシックスの履き心地の良さを知りました。このデザインも、本来の白☓ダークグリーンの色も良かったです。 pic.twitter.com/df3MVIDxWE
ゲルが用いられているアシックスのスニーカーには、モデル名に「ゲル」と付けられるのが一般的ですが、僕の手持ちのチープアシックスにはゲルの名は冠されていません。
トレイルスカウトもJOLT 3もJOG 100 2も、全てソールはオーセンティックなゴム製で、特別なクッショニングシステムは搭載されていないのです。
なのに、履き心地が良い。これはチープアシックスのゴムソールの履き心地が僕の好みという理由もあると思いますが、その根底にあるのは低価格商品でも履き心地に妥協をしないアシックスの企業の姿勢と技術力の高さではないでしょうか。
チープアシックスと商用車
僕はチープアシックスは商用車に似ていると思います。
商用車とは、トヨタのプロボックスや、マツダのボンゴなど、企業の営業車などに使われることが多い車のことです。
https://www.pinterest.jp/pin/696017317417437050/
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商用車には運転のしやすさ、積載性、耐久性、メンテナンスの容易さ、そして低価格など、様々な要素が求められます。
Wikipediaによると、プロボックスの開発コンセプトは「シンプル イズ ベスト」。
そして、無用な加飾の排除による徹底したコストダウンと、使い勝手のよさを追求しているそうです。
営業や配達の足として、何万キロも走る商用車。
チープアシックスも、プロボックスと同じようなコンセプトで開発されたのではないでしょうか。
チープアシックスはスニーカーの到達点である
チープアシックスは低価格で必要最低限の機能を備えていることが特徴の初心者向けのスニーカーです。
そのことは、商品説明にも明記されています。
ですが、最近僕はチープアシックスがスニーカーの到達点ではないか、と思うようになってきました。
もしや、これがスニーカーの到達点ではないかと思うようになってきた。#チープアシックス pic.twitter.com/YSf5WX4ZYo
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) 2022年9月11日
何も足さない、何も引かない。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) September 11, 2022
的な。 pic.twitter.com/WPf6tQcfXW
その理由は、チープアシックスがスニーカーに本質的な要素だけで構成されているように感じるからです。
僕は完全にチープアシックスの魅力にハマってしまっているので、ちょっと大袈裟な表現になっているかもしれません。
ですが、このチープアシックスの魅力を微力ながらも一人でも多くの人に知ってもらえたらと思っています。