山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

GMSの衣料品は機能特化すれば復活する、かも。



【このエントリのポイント】万人受けする「機能」をコンセプトにすればGMSの衣料品は売れるのではないか。

こんにちは。

転職後サボりきっていたブログ更新を一念発起4日間連続でしている

ファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。


・なぜ「ファッション性」を高めたがるのだろう



昨日のエントリから考えを進めてみました。

山田耕史のファッションブログ: 服の新しい価値、「時間」。

こちらの部分。

他にも服が進化する事で家事の短縮はできるはずです。

例えば。

一瞬で乾くシャツ。

一瞬で畳めるシャツ。

そもそも洗わなくてもいい服(キックスターター的なので見た気がします)。

などなど。

このような機能性の高いアイテムに一番つくってくれそうなのはユニクロですが、

衣料が伸び悩んでいるGMS各社なんかはこのあたりに注力してもいいのではないでしょうか。
長年落ち込みが続いているGMSの衣料品

イトーヨーカドーはゴルチエを招聘しデザイン性を高めたブランドを

始めたりしていますが、何故そんなにファッション性を高めたがっているのでしょう?

例えば食料品をGMSに買いに行く人の中で、

「高くても味さえ良ければいい」

という人は少ないのではないでしょうか。

もちろん安ければいい、という訳ではないでしょう。

味と価格のバランスは必要になってきますが、

多くの人は価格を重視しているような気がします。

そんな消費者が集まるGMSで、何故ファッション性を高めた服を

売ろうとしているのでしょうか。

機能が充実した日本メーカーが主力商品である家電量販店で

機能度外視デザイン性のみのデザイナー家電をメインで売ろうとしているような

チグハグさを感じてしまいます。


・おしゃれで安い服はたくさんある


今、ベーシックなファッションアイテムのコストパフォーマンスで

ユニクロに勝てる企業を世界中でどこにもないでしょう。

最近値上げをしたといっても、

まだまだユニクロの優位性は保たれています。

ファッショナブルで価格のこなれたブランドもかなり増えました。

H&MやFOREVER21などの海外ファストファッションブランドをはじめ、

国内人気セレクトショップのSC業態をなど

ユニクロに少し金額を上乗せするだけでおしゃれな服は買えるようになりました。

ですが、機能に完全に特化したブランドは

小規模なものはいくつか出てきているもののまだまだ少数です。

今、大手で機能性に一番注力しているのは

ヒートテックやエアリズムなどの大ヒットを生み出しているユニクロです。

が、ユニクロも最近はファッション性を高める路線に

重きを置いてるように私には感じられます。

・機能は万人が求める


シャツが綺麗に畳める事で怒る人がいるでしょうか。

ジーパンが早く乾く事がクレームになるでしょうか。

風合いやデザインなどとの折り合いはありますが、

基本的に機能性が高まって嫌な人はいないでしょう。

そんな万人受けするコンセプトの服こそ、

GMSが取り組むべきではないでしょうか。

とことん機能にこだわったベーシックデザインの服。

そんな服が世の中に増える事を願っています。


最後までご覧いただきありがとうございました!

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