山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

都築響一が語る「かっこいい人」。

・「かっこいい人」とは


日経ビジネスオンラインに掲載されていた都築響一さんのインタビューが面白かったのでシェアします。
大企業に「かっこいい商品」を求めるのは間違い:日経ビジネスオンライン

私が特に感銘を受けたのがこの部分。

編集者をずーっとやっていると、いろいろな人に会うじゃないですか。その中には一見かっこいい人もそうじゃない人もたくさんいる。ただ、自分が「いいな」と感じる人は、一見かっこいいかどうかじゃなく、同じものをずっと好きでいられる人なんだということに気づいたんです。
(中略)
若い子たちは、いろいろな人を見たり知ったりする中で、自分の好きなものが固まっていく。そこではじめて、その子なりのかっこよさが出てくるんだと思います。
 洋服の着方についても、若くてかっこいい人っていうのは確かにいる。でもあれは、顔や身体がかっこいいんであって、着こなしがかっこいいわけじゃない。着こなしそのものとなると、おじさんやおばさんの方が断然いいって人がいっぱいいる。

街を歩いていると「一見かっこいい人」をたくさんみかけます。けれど、「お、この人はかっこいい!」と思って思わず目で追ってしまうくらいの人を稀に見かけます。
そんな人と「一見かっこいい人」の違いってなんなんだろうなーとずっと考えていたのですが、その答えの一端が都築さんの言葉にあると思います。

・自分の「好き」を明確にする



若いうちは目にするもの全てが新鮮に写るので「あれもこれも好き」で色々なファッションに手を出してしまいがちです。
ですが、そこそこの年齢になると自分の好きなものをある程度明確にしても良いかな、と思います。明確にした方がファッションは組み立てやすくなるからです。自分が好きなものを追求するアイテムを決め、その他のアイテムはベーシックなデザインでまとめれば簡単にファッショナブルなコーディネートは出来上がると思います。
例えばロックが好きならTシャツだけはロックを追求する。どれだけロック色の強いバンドTでも着てもいいでしょう。それでも他のアイテムはベーシックなものを選んでいればファッション的にそんなに破綻はしないと思います。
ロック好きだからといって、アウターもインナーもボトムスもシューズもロックなものを選んでしまうとファッショナブルなコーディネートを成り立たせるのはとても難しくなってしまいます。

・「好き」を整理してみる

先ほど挙げた目で追ってしまうほどかっこいい 人々はそんな取捨選択がとっくの昔に終わって、自分の好きなものが完全に固まっているのでしょう。その人のファッションを一目見ただけで「こんなものが好きなんだろうなー」ってことがすぐにわかります。
自分のファッションが定まらない人は自分がどんなものが好きなのかも自覚していないことも少なくありません。
まずは自分の「好き」を整理してどんなものが具体的に好きなのかを把握することが第一歩になるかもしれません。


最後までご覧いただきありがとうございました!