山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

ユニクロがこの秋冬にブレイクすると思う理由3つ。



【このエントリのポイント】カラーの改善、再低価格、デザイナーズコラボでユニクロはヒット商品不在でも売上拡大する。


こんにちは。今日からは毎日ブログを書くつもりのファッションアナリスト山田耕史(@yamada0221)です。

今更ユニクロがブレイク?と思われるかもしれませんが、私はこの秋冬にユニクロが大幅に売り上げを伸ばすのではないかと思っています。その理由は3つ。

1:カラーが良くなってファッション性が上がった

今までのユニクロの最大の弱点はカラーだったと思っています。デザインや機能は良いのに着たいと思うカラーがない、というアイテムが今まではたくさんありました。メンズなら無難なホワイトかブラックを選んでおいたらいいのですが、カラフルなカラーを着たいというレディスの需要に今までのユニクロは適切に応えられていなかったと思います。そのユニクロのカラーが良くなったのです。顕著なのがレディス。例えばカラーパンツ。



この画像は今秋の店頭を撮影したものですが、とても綺麗なカラーのバリエーションだと思います。今までユニクロのカラー展開だと1色や2色は
「このカラー必要かなぁ?」
と思うようなものがあった気がするのですが、そういったアイテムは今秋はかなり少なくなっています。未だ、メンズで幾つかはあるのですがレディスではまず無いのではないでしょうか。


2:価格が下がってコスパの良さが更に顕著になった


今まで数多く報道もされていますが、

ユニクロ秋冬物300~1000円値下げ 値上げは「失敗」 低価格へ回帰(1/2ページ) - 産経ニュース

ユニクロは以前よりも価格が下がっています。というよりも、値上げ戦略で失敗したので元の価格に戻したという方が正しいかもしれませんが。例えばこちらのアイテム。



加工が手作業になるのでひつz電的に高価格になりがちなこういったダメージジーンズが特別限定価格とは言えど、2990円で販売できる企業はなかなか見当たりません。既に店頭にも入荷している冬のコート類も去年は1万円オーバーのアイテムが沢山あったのに対し、今年は殆どが1万円以下になっているなど、明らかに「以前のユニクロの価格」に戻しているのがわかります。

3:コラボアイテムが誰にでも着られるいい感じのデザイン


先日発表されたUniqlo U。ユニクロのアーティスティック・ディレクターに就任したクリストフ・ルメールの個性を強く打ち出したいわゆるコラボラインのようなものです。が、個性を強めと言っても、それが丁度良い塩梅なのが私が売れると感じた理由です。今までユニクロとルメールのコラボアイテムはルメール色が強く、ファッション初心者には着こなすのが難しいアイテムも少なくなかったのですが、今回はとてもベーシック。なおかつエルメスのディレクターも務めたクリストフ・ルメールらしい上品さもプラスされている今までになかったカジュアルウェアに仕上がっていると思います。私が「絶対に欲しい!」と思ったのがこちらのパンツ。



グラミチのような楽ちんでカジュアルな印象のイージーウェストながらも素材感やシルエットは上品っぽい感じ(まぁ素材感は実物を見てみないとわかりませんが)。アウター、シャツ、カットソーなどの他のアイテムも誰もが着られるアクの少ないアイテムに仕上がっているので今までのコラボアイテム以上に売れるのではないでしょうか。









シャツも良いですね。欲しい。


ということで以上3つが私がこの秋冬ユニクロがブレイクすると思う理由です。最近のユニクロの不振の理由にリースやヒートテックのような大ヒット商品がないことがよく挙げられますが、このふたつのような大ヒット商品が再び生まれる可能性は低いと思います。何故ならば服に用いられる素材はほぼ進化し尽しているからです。大ヒットは生まれないかもしれませんが、今秋の傾向に見られるようにファッション性を高めながらも万人に受け入れられる普遍的なデザインを追求し、そこに機能性を付け加えて行くことでユニクロの売上はまだまだ拡大するのではと感じています。


最後までご覧いただきありがとうございました!

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